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I/Oメモリアクセス
原文: IoMemoryAccess
多くの一般的な組み込みシステムと異なり、LinuxではI/Oメモリに直接アクセスすることはできません。 これはLinuxが動作する多様なプロセッサには、さまざまなメモリの種類とメモリマップが存在するからです。 移植性の高い方法でI/Oメモリにアクセスするために、メモリ領域へアクセスするときはioremap()を呼び出し、 アクセスが終ったらiounmap()を呼び出してください。
ioremap()は次のように定義されています。
void __iomem *ioremap(unsigned long offset, unsigned long size);
この関数には、アクセスしたい領域の開始オフセットとその領域のサイズをバイト単位で渡します。この関数の返却値を メモリ領域として直接読み書きすることはできません。この返却値をデータを読み書きする関数に渡してください。
ioremap()でマップされたメモリを読み書きする関数には、次に示すものがあります。
1 unsigned char readb(const volatile void __iomem *addr); /* read 8 bits */
2 unsigned short readw(const volatile void __iomem *addr); /* read 16 bits */
3 unsigned int readl(const volatile void __iomem *addr); /* read 32 bits */
4
5 void writeb (unsigned char value, volatile void __iomem *addr); /* write 8 bits */
6 void writew (unsigned short value, volatile void __iomem *addr); /* write 16 bits */
7 void writel (unsigned int value, volatile void __iomem *addr); /* write 32 bits */
メモリへのアクセスが終了したら、そのメモリを他の人が使えるようにiounmap()を呼び出してメモリを解放してください。
次に示すコード例は、drivers/hotplug/cpqphp_core.cのCompaq PCIホットプラグドライバからのもので、 PCIデバイスのリソースメモリに適切にアクセスする方法を示しています。
FIXME: ここに良い例をあげてください。ホットプラグの例は良くありません...